カーエアコンの臭いの原因と解消方法

整備

ゴールデンウィーク前から夏場にかけて、最近では秋先でも暑く、車のエアコンはフル稼働という方は多いのではないでしょうか?

しかし久々にエアコンをかけるとぷわぁ〜ん
となんとも言えない半乾きの臭いといいますか、雨に打たれて帰ってきた犬の臭いといいますか、とにかくクサいですよね?

せっかくの遠出やデートなのに、クサいままのエアコンの車で出掛けたくはないですよね?

今回はその原因と解消方法、対策方法をお教えします

車のエアコンのニオイの解消方法

早速、臭いの解消方法ですがこれは洗浄しかありません

家庭のエアコンもそうですよね?

とにかく臭いの原因を洗浄するしかありません。

しかし勘違いされて、クサいのであれば芳香剤を入れればいいと何個も芳香剤を車にいれてませんか?

車のエアコンの臭いの原因はカビの発生によるものなので、そのカビの除菌と洗浄をしないと、いくら芳香剤で誤魔化しても一生クサいままです。

車の冷房はブロアファンという扇風機が風を作り出し、その風がエバポレーターという冷たいアルミ板を通ることにより冷たい風を室内に送り出しています。

そしてこのエバポレーターという部品にカビが発生してしまいます。

要はこのエバポレーターを除菌、洗浄すればいいわけです。

エバポレーターの除菌、洗浄方法

エバポレーターを洗浄しなくてはいけないのは分かったけど一体どうやって洗浄しないといけないのか分かりませんよね?

エバポレーターは目視できる所には付いておらず、取り外すことは困難で、プロの整備士でもエバポ交換と聞くと身構える程です。

なので実際エバポレーターを外して洗浄する強者はいません。

専用のエバポクリーナー

エバポクリーナーとはエバポレーターの除菌、洗浄は勿論で、カビの発生をおさえてくれるコーティングまでしてくれるクリーナーになります。

作業方法

作業方法は、先程のブロアファンの作り出す風にのせて、エバポクリーナーを吹きかけるだけです

グローブボックスを取り外した奥にある、エアコンフィルターを取り外せばその下にブロアファンがあります。

なのでフィルターを外した状態でエアコンをかければファンが回りだしますのでその風にのせてクリーナーを吹きかければOKです。

ブロアファンから注入タイプ
排水口から注入タイプ

その他にもエバポクリーンムースクリーナー
エアコンの水抜き口からエバポクリーナーを吹きかけるやり方もあります
このクリーナーはムース状になっていることが多いです。

夏場エアコンをかけて停車していると車の下から水が出てきていますよね?
その水が排出されてくるところです。
エアコンの水抜き口はエバポレーターが結露してできる水を排出しているので、車種によってはエバポレーターに直接ムース状のクリーナーをかける事ができます。

しかし車両をジャッキやリフトで上げなくてはいけませんので個人でやるには少し難しいかもしれません

プロにお願いすれば20分〜30分とそこまで時間もかかりませんし
値段も三千円〜五千円程なので任せてしまうのも有りですね。

可視光応答型光触媒スプレー

そしてもう1つ面白い商品がThreeBondから出ましたのでご紹介します。
臭いがシートや内張りに付着してしまった場合の消臭スプレーです。
通常の消臭スプレーと違う所は、消臭というよりかは除菌がメインで更に抗ウイルスにも効果があり、効果が1年程続くというところです。

スリーボンド/可視光応答型光触媒スプレー

光触媒除菌スプレーはほかの商品で出回っていますが、可視光応答型は珍しいですね。要は太陽光や室内灯なのど光によって化学反応を起こし、効果を持続させてくれます

作業方法はとても簡単で、車内でバルサンみたいにこれを焚くだけです。

今、新型コロナで車内の除菌や抗ウイルスを気にしているのであればオススメですよ。
ただ今の状況ですと品薄の場合がありますので、ネットで売られてない場合はカーディーラーなどでも売られています。

カビが発生する原因

何台も車を乗り換えている方で多い意見が、前の車はエアコンが臭くなった事がない!とよく聞きます。

しかし車種によってエアコンが臭くなるならないは、ほとんどありません。

カビが発生する原因は気候や使い方によるものがほとんどで、高温、多湿、汚れやホコリ、通気性のない所が原因で発生します。
後、意外だとは思いますが芳香剤の置きすぎもその原因の一つです

エバポレーターは冷たいアルミ板なので結露して水分が出てきますので、エバポレーターが入っている箱の中はかなり湿気は多いです。

それでいて整備士も交換作業を嫌がる程の奥底にあり、通気性はいいとは言えません。

そして芳香剤ですが、香りというものは目には見せませんが厳密に言うと固形物や油状のものになります
悪い言い方をすると香りの付いた汚れです。
これが内気循環によりエバポレーターに付着し
カビの餌になってしまい、結果繁殖してしまいます。

カビの発生を抑える対策

カビの発生原因がわかりましたので、事前に対策してカビの発生を少しでも抑えましょう

1、内気循環よりも外気循環

少しでも通気性を良くするためにも外気循環を心掛けましょう。

2、冬場でもA/Cをかけておく

車のA/Cには除湿と冷房機能の2つがあります。
なので設定温度を暖房にして、A/Cボタンを押せば除湿の暖房になります。
カビの発生がしにくい冬場にしっかりと除湿をしてしまいましょう。

3、エアコンフィルターの1年毎の交換

言うまでもなくカビの餌となるホコリは取り除くべきです。
最近ではフィルター自体にも消臭効果のあるものや
本当か嘘かはしりませんがビタミンCを放出するフィルターもあります。

エアコンフィルターの交換をずっとされてない方は、ご自身の車のフィルターを見てみてください。
きっと悲鳴を上げますよ。
ホコリや虫の死骸などで悲惨な事になっていませんか?
フィルターの詰まりによってエアコンの風が弱くなったり、臭いの原因にもなりますのでこまめな交換を心がけましょう。

4、芳香剤の置きすぎに注意

先程も説明した通り、芳香剤の置きすぎでの内気循環はカビが発生の原因ですので注意しましょう。

まとめ

今回、カーエアコンの臭いについてですが

カーエアコンがフル稼働する前に
エアコンの臭いの原因であるカビの発生を抑えるカーエアコンの使い方を心掛けましょう

そして既に臭いが出てきてしまっている方は、エバポレーターの洗浄とエアコンフィルターの交換をしましょう

ご自身で出来ない場合は、プロに任せてしまうのも手です。
カーエアコンの臭いを取って楽しいカーライフを送りましょう。 

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