特定整備(電子制御装置整備)の認証取得の基準を解説

特定整備制度

こんにちはウチハです。

特定整備制度が施行され、よく理解ができないからと認証取得を諦めている事業所の方は少なくないと思います。

ただ認証条件に関しては今まで認証工場であったのであれば容易に取得は可能です。

今回は特定整備の認証基準についてご説明いたします

1 認証のパターン

まずは施行後どのような経営スタイルにするかで認証取得が違ってきます。

図のように3つのパーターンに分かれます。

  • パターン1  これまでと変わらず分解整備のみを行う事業所
  • パターン2  新しく施行される電子制御装置整備のみを行う事業所
  • パターン3  その両方を行う事業所

パターン1 の場合

整備内容がかなり限定されますが特定整備となる作業を外注を使うことにより
これまで通り経営
することができます。

パターン2 の場合

専門業者ですね。新たに施行される電子制御装置整備のみ行う業者で、特定整備の認証を取得しなければなりません
ただこのパターン2の業者がこれから増えていきそうですね。

パターン3 の場合

一つの会社で分解整備も特定整備もすべての作業ができます
例えばフロントバンパーを脱着する作業だとミリ波レーダーのエーミング作業をしなければなりませんがパターン3 ですと1事業所で全ての作業を行えます。

パターン2および3は特定整備の認証条件をクリアしなければなりません

2 認証基準

1 工員数は2人以上です。

バンパーの脱着や自動車のガラス交換を一人でやるには効率が悪すぎますよね。
なので最低2人は必要になります。

そして工員の4分の1以上は自動車整備士の資格が必要です。

そして事業場に一人は1級自動車整備士資格(二輪は除く)
の方もしくは
2級自動車整備士資格+電子制御装置整備の整備主任者講習を受けた方が必要になります。

電子制御装置整備の整備主任者講習は各都道府県の整備振興会で開催されていますのでご確認ください。

2 平滑な作業場の確保

エーミングの作業を行う時は水平な場所で行う事が必須なのですが指定工場ではない限り水平な場所はなかなか無いですよね?

なので平滑な作業場でも大丈夫です。
ただしは水平器は必須になります。

そして広さはエーミング作業をする車種によって変わってきます。

検査ラインを有している指定整備工場につきましては検査ラインをエーミング作業場として併用OKですので別に準備する必要はありません。

エーミング作業場の寸法も半分近くは屋外にはみ出しても問題ないですし
自動車によっては屋内で作業しなくてもいい車両もありますので
そこまで厳しい基準ではありませんね。

3 整備用のスキャンツールと専用器具

これはやはり必要になります。
基準としては「1車種以上の車両において、排出ガス等発散防止装置、制動装置、舵取り装置及び前方監視用カメラ、レーダー等を用いたセンシングシステムの機能調整等を有すること」とあります。
要は整備用のスキャンツールでエーミングのできるスキャンツールが必要になります。

ターゲット等の専用器具はエーミング作業に必要になります。
ただ今回の認証要件ではありませんので急いで準備する必要はありませんが
ディーラーや他の整備事業者からの借用を明確にしておかなければなりません。

エーミングの準備に関しては下のリンク特定整備制度の準備は大丈夫?でご確認ください

4 整備要領書の情報

いくら作業ができる環境が整っていても
各メーカーと自動車によって、準備する物も校正位置も違ってきますのでそれを確認する要領書は必ず必要になります。
入手できない事業場には認証を与えられません。

しかしFAINESを導入しておけば各メーカーの整備要領書は見られるようになりますし

ディーラーや他の整備事業者からの借用を明確にしておけば問題ありません

FAINESとは

FAINESとは一般社団法人日本自動車整備振興会連合が管理、運営している整備情報提供システムです。インターネットを活用していますので環境が整っていればどこでも自動車の整備要領書が見られます。

分解整備をしていく中で各自動車の整備要領書は必須になりますので、導入されていない事業所はこの機会に導入を考えてみてはいかがでしょうか?

3 特定整備(電子制御装置整備)の対象車


令和2年4月から施行の特定整備制度ですが

初度登録が平成26年11月1日以降のトラックに関しては既に特定整備の対象の車両もあります。

乗用車については令和3年11月1日以降の登録車においては特定整備の対象になります。

なので認証取得を考えている事業場は4年の経過措置があるとはいえ早めに準備と認証の取得をしなければなりません

まとめ

今回の認証基準について まとめますと
現在、分解整備事業所をされているところはほぼ認証基準を満たされているのではないでしょうか?

後は電子制御装置整備の主任者の認定と念のために水平器を準備すれば大丈夫ですね。

ただ今後、特定整備事業所として経営されるのであれば
効率的に作業を行う上でも

  • 各メーカーに対応したエーミング器具の準備
  • 整備スキャンツールの追加購入
  • FAINESの導入

を検討してみてはいかがでしょうか?

特定整備は外注という選択肢もありますし、今後パターン2の専業がますます増えていくと思います。しかしやはり内製化が一番コストを減らし利益が上がると思います。

認証基準を満たしているのであれば特定整備の認証を取っておきましょう。

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